身体表現性障害 転換性障害

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身体表現性障害

 

身体表現性障害とは身体化障害、転換性障害、心気症等、身体症状を呈するいわゆる神経症・転換ヒステリーの一部を含む疾患概念です。

 

「身体疾患を疑わせる身体症状を訴えるもの、その症状を説明できるだけの身体的疾患ないしうつ病などの精神的疾患が認められない症候群の総称」

 

という位置付です。

 

これはDSM-IVの大分類の8番目の項目の名前でもあり、つまり転換性障害はこの分類の中に含まれる一疾患です。

 

 

一方、解離性障害はそれ単独でDSM-IVの大分類の名称(10番目)になっています。

 

ここには解離性健忘、解離性とん走、解離性同一性障害等、いわゆる解離ヒステリーの一部が含まれます。

 

 

かつてヒステリーという言葉が使われていた時にはヒステリーのくくりの中に解離ヒステリーと転換ヒステリーがいっしょにくくられていたのに、分けられちゃったんですね。

 

どうしてこういう分けられ方になったかというと、症状の判断の上でこの方会社にとってわかりやすいからです。

 

たとえば身体表現性障害の一つである身体化障害について見てみましょう。

 

これの定義は以下のようになります。

 

 

診断基準A
「30歳以前に始まった多数の身体的愁訴の病歴で,それは数年間にわたって持続しており,その結果治療を求め,または社会的,職業的,または他の重要な領域における機能の著しい障害を引き起こしている.」

 

診断基準B
「 以下の纂準のおのおのを満たしたことがなければならず,個々の症状は障害の経過申のいずれかの時点で生じている.
1 4つの疼痛症状:少なくとも4つの異なった部位または機能に関連した疼痛の病歴(例:頭部,腹部,背部,関節,四肢,胸部,直腸:月経時,性交時,または排尿時)
2 2つの胃腸症状:疼痛以外の少なくとも2つの胃腸症状の病歴(例:嘔気鼓腸,妊娠時以外の嘔吐,下痢,または数種類の食物への不耐性)
3 1つの性的症状:疼痛以外の少なくとも1つの性的または生殖器症状の病歴(例:性的無関心,勃起または射精機能不全,月経不順,月経過多,妊娠中を通じての嘔吐)
4 1つの偽神経掌的症状:疼痛に限らず,神経学的疾患を示唆する少なくとも1つの症状または欠損の病歴(協調運動または平衡の障害,麻痺または部分的な脱力、嚥下困難または喉に塊がある感じ,失声,尿閉,幻覚,触覚または痛覚の消失,複視,盲,聾,けいれんなどの転換牲症状:記憶喪失などの解離症状:または失神以外の意識消失)」

 

診断基準C,Dは長くなるので略

 

・・・わけわかめですね。(^_^;)

 

 

ただ、よく読んでいただくとわかるのですが「身体化障害」に上げられている症状の一部は転換性障害とかぶっています。

 

これにたいして、精神症状が主である解離性障害は所見だけからすると全く別の病です。

 

そういったことが基準作りに影響しているのですね。

 

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転換性障害は解離性障害と対で把握される疾患概念です。どちらももとは「ヒステリー」に分類されていた疾患概念です。それらが現在のDSM分類やICD分類といった国際分類でどのように理解されているかをわかりやすく書いてみます。