転換性障害 原因

スポンサードリンク

転換性障害がなぜおこるのか

 

転換性障害がなぜおこるのか、それは発症する背景をつぶさに観察することでわかることがあります(わからない場合もあります)。

 

転換性障害と診断された人を見たときに、患者さんは、転換性障害であることが患者さんにとって好ましい(都合がいい)背景を持っていることが多いのです。

 

 

たとえば、努力を回避できるというのがあります。

 

運動障害や感覚麻痺などの転換症状を出すことで、その人は病人としてさまざまな義務から解き放たれることが多いのです。

 

たとえば家族の人間関係がうまくいかなくて、このままでは家庭が崩壊してしまうのではないかというとき、

 

具体的に言えば離婚されるのではないか、それを回避するためには心の離れた相手を説得しなくてはならないというときに出ることがあります。

 

 

離婚の話が出ていて、先に進めたくない患者さんでは、

 

本来であれば配偶者と真剣に話し合って離婚を回避する議論をする、

 

あるいは議論をしてどちらかに決めてしまわなければならない、だけどそれをすることにものすごいストレスや心理的葛藤を感じてしまう。

 

そういう状態にあり、それを転換性障害という病気の形をとることで回避できるというわけです。

 

 

言い換えれば、現実から疾病へと逃げ込むことで問題と向き合わないという利得が得られます。

 

これを一次疾病利得と言います。

 

 

これに加えて、周囲の人からは同情され、注目されてケアされることで、問題を先延ばしにできますので、自分にとってはさらに都合がよくなります。

 

これを二次疾病利得と言います。

 

このように書くと転換性障害がまるで仮病のように聞こえてしまいますが、本人はその意識がないままに身体症状が出るのが転換性障害です。

 

 

 

このほかの原因として有名なのはうつ病です。

 

うつ病そのものが様々な身体症状につながることはよく知られていますが、うつ病が目立たないままに、転換性障害の身体症状から出現することがあります。

 

これも時間はかかりますが、主治医がそのことを念頭に置いた上でよく観察することでわかります。

 

この場合、最も優先して治療すべきはうつ病であり、そちらのコントロールが良くなると転換性障害の運動障害や感覚麻痺もまもなく改善することがあるのが知られています。

 

 

 

また、現在に起こっていることではなくて幼児期小児期に体験した辛い出来事の記憶、あるいは慢性的に虐待を受け続けたなどのストレスが原因のこともあります。

 

それが原因となって大人になってからある日突然出現することもある場合、

 

このように、現時点での人間関係には何の問題もないケースもありますので、そのことも心にとめておいてください。

 

 

転換性障害の原因記事一覧

転換性障害 ICD分類とは

転換性障害の分類にはアメリカで作られているDSMの基準と国際的な基準として設けられているICDの基準とで分類や考え方が微妙に異なっています。日本ではDSMの基準を採用する医師の方が多いのではないかと思います。ですが、一人一人がそれを病院で標ぼうしているというわけではありません。どの医師がどのような判...

≫続きを読む

 

転換性障害 性格傾向

精神疾患はしばしば基本的な性格傾向がその背景にあることを指摘されます。特定の精神疾患になってしまう人を見ていると共通した性格傾向があるというのですね。 転換性障害でも性格傾向についてはしばしば指摘されます。多くの場合、依存心が強い、甘えん坊である、自己中心的である、社会性的に未熟であるといった性格で...

≫続きを読む

 

スポンサードリンク